2013年5月10日金曜日

DVD-ROM片面2層をDVD DLにコピーする方法

 今回、たまたま問い合わせのあった人のために行う作業として、DVD-ROM片面2層をDVD DL(片面2層)のメディアにコピーする必要があり、その方法を調査した。

【参考サイト】
●「BackupStreet.com」
http://www.backupstreet.com/tools/dvdfab_decrypter.html
http://www.backupstreet.com/tools/imgburn.html

注)
2012年10月1日以降、日本国内で「DVDFab HD Decrypter」を用いて「技術的保護手段」が施されたDVD・Blu-rayのコンテンツをHDD等の記憶媒体へコピーする行為は違法となります。日本国に在住の方は法令違反を避けるため、後述する運用方法を参考に「技術的保護手段」が施されていないディスクを対象に使用するようにしてください。

 市販のDVDなどは、ほとんどが片面2層。
これまで片面2層を片面1層に圧縮してコピーしバックアップをとることをしていた。

この場合の方法は、

①リッピング:DVDからデータを吸い出す作業
  使用ソフト:DVDFabHD Decripter(フリーソフト)
  http://www.dvdfab.jp/hd-decrypter.htm
  ※以前はDVD Dcripterを使用していたが、開発が終了したため上記のソフトに変更。

②ライティング:吸い出したデータをDVDに書き込む作業
  使用ソフト:ImgBurn (フリーソフト)
  ※こちらも以前はDVD Dcripterを使用していましたが、開発終了したため上記のソフトに変更

細かい設定や手順については、参考にしたサイトが画面の画像も掲載し非常に丁寧に解説されているので割愛します。

 ポイントとして、まず①のリッピングではそれほど初期の設定をしておけば問題なくHDDに吸い出してくれます。
 問題は、②のライティング。ここで失敗続出したらメディアが何枚も必要になります。
おまけに、いつも使用している片面1層DVD-Rのように格安で売っているようなものではありません。

【ポイント1:メディアは日本製のものを使用する】
※日本メーカーではなく製造が日本という意味

 2層のDLにはDVD-R DLとDVD+R DLの2種類があります。どちらもおおよそ1層の2倍の8.5GBの容量があります。値段は、こちらが参考まで↓

マクセル 8倍速対応DVD-R DL 20枚パック DRD215WPB.20S 返品種別A
マクセル 8倍速対応DVD-R DL 20枚パック DRD215WPB.20S 返品種別A


【m-101】 [DVD+R DL] 三菱化学メディア Verbatim DTR85HP25V1 [ID:12172]
【m-101】 [DVD+R DL] 三菱化学メディア Verbatim DTR85HP25V1 [ID:12172]



 メディアの鉄則では、必ず日本製を買ったほうがよいです。ライティングの際にエラーが起こる原因の多くは海外製の安いものを使っているためです。数百円をケチるのだけはやめましょう。

【ポイント2:書き込み速度は低速で】

 次に、書き込む際に、ライティングの速度を低速で行う。ドライブもメディアも8倍速となっていても、2倍程度で書き込むこと。結果、書き込みまでの時間がかかるが、失敗すれば早くても何度も書き込む羽目になり、結局は余計に時間が掛かる。

【ポイント3:DLの特徴であるレイヤーブレイクポイントの処理】

 2層の特徴であるレイヤーブレイクポイントの問題がある。1層目から2層目にかわる場所をレイヤーブレイクポイントというが、これが元のDVDと同じように書き込めないために、プレーヤーで再生すると止まってしまうという問題が発生する。

 実は、前述のDVD-R DLとDVD+R DLの2種類のうち、DVD-R DLに書き込むとこのレイヤーブレイクポイントが正しく設定できなくなるとのこと。よって、DVD+R DLを選択する必要がある。
ただし、このDVD+R DLはプレーヤーとの互換性の問題が懸念されるが、これについては次のポイントとであるROM化である程度対応できるらしい。

【ポイント4:ROM化する】
  ImgBurnの設定でROM化するところがある。これはDVD+R DLやDVD-R DLをDVD-ROMのようにする設定で、これをしておかないとせっかく作成したDVDがプレーヤーで再生できないということがあるらしい。逆に言えば、これをすることで互換性を高めることができるということである。
  ただし、全てのプレーヤーで問題なく再生できるかは疑問。古い仕様のプレーヤーなどは、特に実際再生してみる必要がある。

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 実は、当初、いつもどおり2層のDVDを1層に圧縮して作成してみた。
 このDVDの中の映像が変化の激しい場面が多数あり、再生してみるとかなりの圧縮ノイズが見られた。おまけに音楽も重要だということで音声を圧縮して映像のビットレートを稼ぐこともできない。
以上のような状況から、2層⇒2層という方法をとることにした。
 しかし、これまでやったことがなかったとはいえ、2層⇒2層が2層⇒1層より注意が必要だとははじめて知った。
 今回の件で、改めてDVDコピーにはノウハウが必要だということを実感した。


Excelで列の空白を探して、そのひとつ前のセルの値を別のセルに挿入する方法

【やりたいこと】
Excelで作った帳票で、縦に値を入力していきます。どこまで入力するかは分かりません。
入力は連続されています。
ある時点で入力された一番最後(一番下)のセル値を、所定のセルに設定したい。

【方針変更】
空白の特定よりも、値がないときに0を入れておいても問題ないで、0が出てくるセルの値を取得する方法に変更。

【解決方法】

VLOOKUP関数を使用する。
VLOOKUP関数:VLOOKUP(検索値 , 検索範囲 , 列番号 , 検索の型)

①検索値  :検索したい値、文字列・・・今回は「0」とする。
②範囲    :検索する範囲を指定する。このとき検索結果となる列も含めて範囲を指定。
③列番号  :値を取得する列。②の範囲の左から数えて何番目の列かという数字を入れる。
④検索の型 :TRUEまたはFALSEで指定します。
        FALSEと指定すると、検索値と完全に一致する値だけを、範囲の中から検索し
        ます。
        TRUEと指定すると、検索値と一致する値がない場合は、一番近い値を検索し
        ます。

このVLOOKUP関数の戻り値が③の値を返してくるので、その値を設定すれば、今回の目的の値となる。