2013年1月16日水曜日

年明けトラブル(RAID0が解除された)

予想通りの三日坊主で終わったブログ更新。
年末から年明けにかけてトラブルの連続である。
その一端を備忘録として記録しておく。

【1.トラブル発生】

年明けに使用していたメインマシンがおかしくなった。

メインマシンの環境は、
OS:Windows7 Pro 64bit 
Cドライブ:システムディスク:1TBの単独HDD
D、Eドライブ:RAID0を設定した2台のそれぞれ1TBのHDD

原因は不明だが、心当たりのあることとして、

1.WindowsUpdateが立て続けに出ていたのでインストール再起動を繰り返した。
2.再起動の際に、再起動の際に起動が1時間以上できない状態が続いたためハードリセットをおこなった。

特に2.のことが原因と思われる。

現象としては、BIOSでRAID0を設定していたRAIDボリュームから1台のHDDが解除され、BISOS起動時にCtrl+IでIntel Matrix Strage Managerを起動すると、RAIDボリュームがFailの状態、1台のHDDがMember Didk(0)、もう一台がNon-RAID Diskと表示されていた。

システムディスクのCドライブはRAIDとは別のため、問題なくOSは起動できるが、RAIDボリュームエラーが表示される。
コンピュータ>管理>ディスクの管理を見ると、Cドライブ以外に、

・RAIDVolume1.8TBがRAW
・Non-RAIDDisk として認識されたドライブが2つのボリュームがRAW
(1つは70MB程度、もうひとつはその他として約930GB程度)

という状態で表示されていた。


【2.さらに事態の悪化】

実は、これまでもBIOSのアップデートなどで、RAID構成がリセットされる経験があった。このときは、起動時にDeleteキーを押して、BIOS設定画面でSystemConfigurationをIDEからRAIDに変更することで元に戻ってくれていた。(多分)

今回も、一度IDEに戻して、再度RAIDに再起動してみたが、状況は変わらず。

ここで、致命的な処理をしてしまったことが、今回のトラブルを深刻にさせた。

以前、RAID0を組んだときに、ディスクの管理で表示されるRAIDのディスクをベーシックディスクからダイナミックディスクに変更したような記憶を思い出した。

そこで、BIOSでIDEを選択した状態でOS再起動後、ディスクの管理を表示する。
この段階では、Cドライブ以外は
・約930GBのRAWの状態のディスク、1つのボリューム・・・左にディスク2、ベーシックディスクと表示
・約930GBのRAWの状態のディクス、70MBと約930GBの2つのボリューム・・・左にディスク3、ベーシックと表示

左にディスク3と表示されているディスクがNon-RAID Diskと思われたので、ディスク3ベーシックと書いてあるところで、右クリックすると、「ダイナミックディスクに変換」というメニューがあるので、こちらを選択した。
次に、ディスク2も同様にベーシックディスクからダイナミックディスクに変換しようとしたが、変換するための領域が足りないためできないとメッセージが表示された。

この段階での状態は、RAID0を構成していた2台のHDDが、1台がベーシックディスク、1台がダイナミックディスクとなったのである。

※以前ダイナミックディスクにしてRAIDを組んだ記憶というのは、ソフトウェアRAIDの場合で、BIOSによるRAIDの場合は、ベーシックディスクのままでよかったというのが結論。


【3.RAIDに戻す方法が見つかったが・・・】

ネットで色々調べると、同様の現象を対処された方の情報が見つかった。

■消えたRAID0のMember Disk
http://www.280w.info/item/31

どうやら、Intel Matrix Strage ManagerでRAIDのmember diskを一度解除して、RAIDVolumeを再構築できるらしい。
しかし、これは最初の段階(2台のHDDがどちらもベーシックディスクの場合)であれば、復活の可能性があったものの、既に1台をダイナミックディスクに変換してしまっている状況では、ダメである。なぜなら、ベーシックディスクとダイナミックディスクでは、MBR(マスターブートレコード)PBR(パーティションブートレコード)の状態は変わってしまっているからである。

そこで、ダイナミックディスクをベーシックディスクに戻すことからはじめることにした。
ところが、ベーシックディスクからダイナミックディスクへはデータはそのままで変換できるが、その逆はWindowの標準機能ではフォーマットされ、データを維持したまま戻すことができないことが判明。

かなり最悪の状態である。


【4.ダイナミックディスクをベーシックディスクに戻す方法】

ネットで「ダイナミックディスク ベーシック 変換」と検索すると、まずDisk Probeというツールの素材を発見。

■データを残したまま、ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する方法
http://www.corso-b.net/itaya/TIPS/DDtoBD/index.html

このサイトでは、ダイナミックディスクとベーシックディスクの構成の違いや、実際に変換する方法が記載されていたので、内容を勉強し「変換方法-その3-」を実行に移した。

ところが・・・・「操作方法-Part1を復元」の3)の操作で「Go」のボタンを押すと、全くPBSのデータが表示されない。
この段階でDisk Probeでの復元を断念した。

続いて、検索するとTestDiskというツールで出来そうだということがわかった。

■TestDISKでダイナミックディスクをベーシックへ戻そう! の巻
http://ameblo.jp/boku-akun/entry-10827151472.html

こちらのサイトを参考に、TestDiskを使用してみた。ところが、Analyse>QuickSearchを行ってもパーティション情報は全く出てこない。考えてみれば、RAID0で使用していた分けであるから、1台だけのHDDのパーティション情報は存在しないのも無理はない。
このサイトの例は1台のHDDについてだから今回の状況には参考にならない。

Disk Probe、TestDisk、いずれも強力なパーティションを操作するソフトらしいので、これらが使えない段階で半分あきらめるしかないと思い始めた。

さらに、ネットで方法を探すと、


■ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換しました
http://blog.bohemian-x.net/pc-factory/2010/11/post-34.html

■ダイナミックディスクをベーシックディスクに戻す方法
http://motomory.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-1ac7.html

というサイトが見つかった。このサイトで紹介されているソフトを試すことにした。

1.「EASEUS Partition Master」

2.「MiniTool Partition Wizard」

1.は、ダイナミックディスクのボリュームをイメージとしてバックアップできるソフトのようで、直接変換できるのは2.のほう。

<Mini Partition Wizard Professional Edition>
このソフトはフリーのHome Editon と有料のProfessional Editionがあり、64bit環境はprofessional editionでなければいけない。またダイナミックディスクをベーシッディスクにするのもProバージョンから。※ちなみにhome editionでも動作する。

購入するか迷ったが、この方法でトライすることにした。

使い方は、
起動後、変換したいダイナミックディスクを選択し、左側のOperationsにある「Convert Dynamic Disk toBasic 」をクリック。メッセージがでて、「Apply」を選択するだけで変換された。


これで、ようやくベーシックディスクに変換できるとこまではできた。
しかし、考えてみればトラブル発生時点に戻っただけの状態なのである。
ガックリ。

【5.RAID0の再構成】

【3.RAID0に戻す方法が見つかったが・・・】で見つけた、RAID0のメンバーをリセットして一度Non-RAID Diskにし、RAIDVolumeを再構成する方法を実施した。
※BIOSは再起動時にRAIDを選択。
すると、見事にひとつのRAIDVolumeとして認識された。
しかし、この段階ではWindowsのディスクの管理で見ると、未処理のベーシックディスク1.8TBとなっており、まだ使えない。

【6.TestDiskを使ってパーティション情報を復元・・・できなかった】
ここまでくれば、以前のパーティション情報を復元できるだろうと、TestDiskというツールを使ってみた。

■「TestDisk」の使い方
http://pctrouble.lessismore.cc/software/testdisk.html

Analyse>QuickSearchで見事にパーティション情報を見つけることが出来た。念のため、Pキーで中を見ると、以前のファイルが全て見えた。
よっしゃ、ここまでくれば!
と、思い最後にパーティション情報を「Write」で書き込んだ。

「Partition:Write Error」

え!なんで?

何度も戻っては書き込みを試みるも、同じメッセージ。
ネットで調べると、ウィルス対策ソフトが動いているとダメなことがあるとあったので、一時停止にして再トライ。

「Partition:Write Error」

ここまできて、なんでや!

【6.再びMiniTool Partition Wizard登場】

調べると、MiniTool Partition Wizardでパーティション情報をリカバリー=復元できるとのことだったので、それならと再度チャレンジ。
「Partition Recovery Wizard」というメニューを選択すると、パーティション情報も認識し、問題なくウィザードが進んだ。最後に「procceedをクリックして

!!!

処理画面がすぐに終わって消えた。
ディクスの状態は始める前と同じ。復元できていない。
何度か同じ処理を行うが、結果は同じ。

有料のソフトで復元できないとは、どういうことだ!

ゴール目前で、またもやトラブル。

【7.最後の力を振り絞る-読み取り専用-の罠】


ゴール寸前で、かなり焦る。冷静になって考えると、

1.パーティション情報は認識できている。
2.その情報が書き込めない

そこで予想されるのは、書き込む領域に何か問題がある、または書き込めない設定になっている。
書き込めない設定・・・通常PCで作業をしていて書き込めない設定とは

=読み取り専用

ディスクの管理で見ると・・・左側の「ベーシック」の文字の下に「読み取り専用」
となっている。
これってどうすりゃ解除できるのか。
ネットで「HDD 読み取り専用 解除」で調べると、
ディスクの管理で「読み取り専用」になっているディスクを「オフライン」→「オンライン」にすると解除できるらしいことが判明。

読み取り専用解除、完了!

そして、再度Partition Recovery Wizardを実行。
ついに、出来ました。復活です!

この段階ではドライブ名が割り当てられていないので、設定。以前のドライブ名を指定して、再起動。

ついに復元できました。

長い長いトラブル対応の旅はようやく終わりました。あー疲れた。

1 件のコメント:

  1. 大変お世話になっております。
    EaseUSのTeiと申します。

    御サイト上で弊社の製品をご紹介頂きありがとうございました。
    図図しいお願いだと承知いたしましたが、上記の記事で
    言及されたEaseUS Partition Masterに日本語公式ページのリンクの
    http://jp.easeus.com/partition-manager-software/free.htmlを
    挿入いただくことは可能でしょうか。

    お忙しい中ご無理申し上げまして誠に恐縮ではございますが、
    ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

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